緊張で皮膚からネギの臭い 資生堂、「ストレス臭」発見 抑制技術も

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 資生堂は3日までに、人が緊張やストレスを感じた際に、皮膚から特徴的な臭いを持つ「ストレス臭」が発生することを発見したと発表した。ストレス臭は、ネギやタマネギの臭いに似ているという。資生堂は研究結果を応用し、ストレス臭を防ぐための関連商品の開発を急ぐ考え。緊張によるストレス状態を再現するために、女性40人に対して、初対面の人が20分間インタビューを実施。その後、40人の皮膚から出るガスを採取して臭気判定士が嗅ぐ実験で、硫黄化合物のような特有の臭いがあることを確認した。

 このガスの成分を機械で分析し、「ジメチルトリスルフィド」と「アリルメルカプタン」の2つの成分が臭いのもとと突き止めたという。資生堂はこの2成分を合わせて「STチオジメタン」と名付けた。同時に、この臭い成分を包み込んで、感じさせにくくする技術を開発した。2019年春ごろにストレス臭を防ぐ関連用品などの商品化を目指す。

 資生堂は1999年に加齢臭の原因となる成分「ノネナール」を発見。制汗剤の開発などにノウハウが生かされている。