【現場の風】日本証券業協会 女性活躍の風土、企業価値高める (1/2ページ)


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 □日本証券業協会 SDGs推進室長・西村淑子さん(44)

 --証券業界で働く女性向けのセミナー「証券Women’s Network」を4日開催した。狙いは

 「証券業界全体における働き方改革や女性活躍を底上げするのが狙い。女性は結婚、出産、育児によって働き方を変えていく必要があり、先輩方の体験談を参考にしてもらうほか、横のつながりを作ることで自分の働き方にも自信を持ってもらえる。また中堅・中小の証券会社では社内でロールモデルを見つけにくいが、つながりを業界全体に広げれば見つけられるのではないか」

 --自身の経験も踏まえ、女性活躍に必要なものは

 「大学卒業後に勤務した銀行は大手で、制度的には有給休暇も育児休暇も取得可能だった。でも小さい子供に熱が出たりしたとき、休む権利はあっても職場の雰囲気として休みづらかった経験がある。女性活躍には制度を機能させる職場の風土作りが不可欠で、それには企業トップが明確な意思を発信する必要がある。また相談したり同じような境遇を抱える人が近くにいれば心強い」

 --投資の女性参加についての現状をどうみるか

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