ドイツ発のグループ購入保険「P2P」が脚光 インシュアテックの新潮流は日本にも (3/5ページ)

 デメリットとしては、請求があった場合はどうしてもグループ内で不公平感が出ることなどがある。そしてもちろん利用者が支払う保険料は抑えられても、その中から保険会社とフレンドシュアランスの二社が利益を得ている。

最大の売りはキャッシュバック(Friendsurance公式YouTubeチャンネルより)

最大の売りはキャッシュバック(Friendsurance公式YouTubeチャンネルより)

◆保険会社にとってはどうか

 保険会社にとっての最大のメリットは、利用者の他のグループメンバーに対する責任感から不要・不正な請求が減ること。そのモラルハザードへの対応のしやすさから、離婚・失業など今まで不可能と思われていた事象に対する保険商品の提供が期待されている。

 また従来の保険システムでは保険会社が個別の請求をマンパワーをかけて精査していたところを、P2P保険ならばブローカーのAIが判定する。保険会社は確定した請求のみ馴染みのブローカーに対して支払えば完了になり、それによるコストダウンも見込まれる。

 ちなみに、この記事を書くにあたって「単純計算として、加入者に『共同購入』などされたら保険商品の売上が下がるのでは? 保険レディーのノルマ達成はどうなるの」という素人丸出しの質問をした筆者に対応してくれたカスタマーサポートの社員は、「もちろんそのリスクはある。しかし利用者にとって保険商品一点あたりの価格が下がったことで、今まであまり加入されていなかった保険の商品も売れるようになっている」と説明してくれた。人間、安心にかけるお金はケチらないものなのかもしれない。

日本では法規制の壁が