アナログ社員へ「IT大運動会」開催 大日本住友製薬

 大日本住友製薬は今月、従業員がデジタル技術に親しむイベント「IT運動会」を開催する。業務の効率化や働き方改革に向けてITの活用を積極的に進めている同社だが、技術の進歩に腰が引けてしまう「アナログ」な従業員もいるという。そこで、営業や研究など、専門部署以外の社員にもイベントを通してIT化への理解を深めてもらい、デジタル革新の推進につながることを狙う。勤務時間中の開催で、同社によると「全社的な取り組みで運動会などを開くのは珍しいのでは」としている。

 大日本住友は昨年、組織改編で「IT&デジタル革新推進部」を設立し、ビッグデータやAI(人工知能)を営業活動や臨床試験(治験)、創薬研究などに活用しようと取り組んできた。ところが社内では「デジタル化についていけない」「そもそもITって何?」という声も多いため、誰もがデジタル技術に気軽に接する機会を作ろうと、15日から4日間かけてセミナーや体験コーナーを設けた社内イベントを開催することを決めた。

 メインイベントの運動会はVR(仮想現実)を使ったシューティングゲーム、ドローン操縦の技術、AIによる歩行姿勢の年齢診断など数種目をチーム戦で競う。東京、大阪の本社や研究所から15チーム45人が参加。15、16日に東西両本社など全国4カ所で予選を行い、18日に決勝。優勝チームには3Dプリンターで作ったトロフィーが贈られる。

 運動会のほか、専門家の講演会やVRを使ったテニスゲームなどを体験できるブース展示など20近くの催しを用意する。

 IT&デジタル革新推進部の西田道夫部長は「まずは現場の課題を熟知する各部署の従業員がデジタル技術で何ができるのか考えることが重要。イベントがそのきっかけになれば」と話している。