無線タグ使い建材一元管理 長谷工、不二サッシと本格実証開始

 長谷工コーポレーションは、不二サッシと共同で、無線を使う自動認識技術の「RFID」を活用した建設部材の一元管理に関わる実証を開始した。まず不二サッシの工場で着手し、今年中にもマンションの施工現場で実証を行う計画だ。

 長谷工は建設部材の生産・出荷・在庫管理や工事の進捗(しんちょく)の見える化、不具合情報の照合などを図るため、同社グループのフォリス(東京都江東区)が製作している内装材を対象に、約1年にわたって試験的に実証を行ってきた。

 一定の成果を確認できたことから、不二サッシとの連携によって本格的な実証を進めていく。

 RFIDは、無線を利用して非接触で電子タグのデータを読み書きする技術。ICチップとアンテナを内蔵するRFIDタグに固有のIDを記録し、シール型のRFIDタグを製品に貼付する。

 その上で、5~10メートル先のデータを読み込むことが可能なスマートフォン搭載の機器によって、クラウド上のデータベースに情報を書き込む。