NECの顔認証システム、ラグビーW杯でも採用

 NECは5日、来年開催されるラグビーワールドカップ(W杯)の保安対策に、同社の「顔認証システム」が採用されたと発表した。ラグビーW杯で顔認証を活用するのは史上初。既にに採用が決まっていた2020年東京五輪・パラリンピックに先立ち、世界トップレベルの技術を国内外へアピールする場となりそうだ。

 W杯では、会場の東京スタジアムと横浜国際総合競技場で、メディア関係者の本人確認に顔認証システムを利用する。バーコード付きのIDカードと、事前に撮影・登録した顔画像をシステム上でひも付けし、会場の関係者入り口に顔認証装置を設置する。

 カード読み取り機や人の目によるチェックなど従来の方法と比べ、入場がスムーズになるほか、カードの盗難によるなりすましや、カード偽造による不正入場を容易に防止できる。

 NECの顔認証システムは現在、70カ国で入国管理や防犯対策などに用いられている。東京五輪・パラリンピックでは、選手村や会場などで大会関係者らの入場管理に用いられる。