【オリパラ奮闘記】ランナー見守る「健康マラソン時計塔」

皇居周辺を走るランナーに親しまれている「健康マラソン時計塔」
皇居周辺を走るランナーに親しまれている「健康マラソン時計塔」【拡大】

 朝晩すっかり涼しくなりました。10月10日は昭和39年東京五輪の開会式が行われた日で、制定された41年から平成11年までは「体育の日」でもありました。10月10日は1年のうち、もっとも晴れの日の確率が高かったことも開会式が行われた理由の一つともいわれています。開会式の模様を伝えたNHKの実況放送での「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」というフレーズは、とても好きです。

 秋はランニングシーズンの始まりでもあります。10月以降の週末は、全国各地でマラソン大会が開催されます。

 今回は「健康マラソン時計塔」についてお話ししようと思います。今から43年前の昭和50年10月10日、桜田門近くの皇居前広場の一角に設置されました。アシックスの前身、オニツカが日本陸連の企画に賛同し、提供したものです。39年の東京五輪開催から10年ほどが経過し、スポーツの本質が「見るスポーツ」から「するスポーツ」へと移行していった時代でした。

 塔のデザインは「仲間と走ろう」をテーマにして「走る人」をイメージしています。またこういった大型の時計では珍しく、時計に秒針を設けるなど、走る人の気持ちを考慮し、仕上げています。待ち合わせ場所や中継地点となっており、今も多くのランナーを見守っています。(君原嘉朗=アシックス2020東京オリンピック・パラリンピック室室長)

     

 きみはら・よしろう 昭和46年6月10日生まれ、福岡県出身。平成6年にアシックスに入社し、27年から現職。時計塔のデザインはアシックスストライプをモチーフにしたといわれています。