三井住友銀行、86年ぶり難波支店移転 高島屋からなんばスカイオ 西日本初の銀信証店舗

移転開業した三井住友銀行とSMBC日興証券の難波支店。12月にSMBCグループとして西日本で初の「銀信証」の共同店舗となる=5日、大阪市中央区の南海難波駅の複合ビル「なんばスカイオ」
移転開業した三井住友銀行とSMBC日興証券の難波支店。12月にSMBCグループとして西日本で初の「銀信証」の共同店舗となる=5日、大阪市中央区の南海難波駅の複合ビル「なんばスカイオ」【拡大】

 三井住友フィナンシャルグループ(FG)の三井住友銀行とSMBC日興証券は5日、それぞれの難波支店を大阪・ミナミの南海難波駅に直結する複合ビル「なんばスカイオ」内に移転し、銀行と証券の共同店舗として開業した。12月にはSMBC信託銀行も開業し、SMBCグループとして西日本で初めての「銀信証」の共同店舗となる。顧客に銀行、証券、信託のサービスをワンストップで提供し、サービス向上を図れるほか、グループの機能集約により業務効率化につなげる。

 三井住友銀行難波支店の旧店舗は、高島屋大阪店(大阪市中央区)の1階で、旧住友銀行時代の昭和7年から営業を続けており、86年ぶりの移転となる。

 三井住友FGグループは、銀行、証券、信託各社が周辺に別々で構えていた支店を同じ建物内に集め、銀行の顧客を証券会社、信託銀行にスムーズにつなぐなどの効果を見込む。顧客の利便性向上や囲い込みにつなげる狙いがある。

 また、3社の拠点や機能の集約によりコスト削減や、業務効率化にもつなげる。店内には銀行8、証券2のブースを設け、待合スペースや応接室を共有する。3社の拠点集約により賃借面積を約3割削減し経費を減らせるという。