ドコモとAGC、初の「透明」基地局アンテナ開発 ガラス板型で景観損ねず

ドコモとAGCが共同開発した世界初の透明な基地局アンテナ(AGC提供)
ドコモとAGCが共同開発した世界初の透明な基地局アンテナ(AGC提供)【拡大】

 NTTドコモとAGC(旧旭硝子)は7日、窓ガラスに設置する携帯電話の基地局としては世界初となるガラス板型の透明アンテナを共同開発したと発表した。透明な導電材料を使用し、既存の窓ガラスに貼り付けても景観を損ねずに増設することができる。来春から実用化する予定で、将来的には第5世代(5G)移動通信方式への対応も視野に入れる。

 共同開発したガラスアンテナは、縦21センチ、横70センチの薄い板状で、重さが1.9キロ。窓ガラスの表面に別のガラスを貼り付けるAGCの技術を応用し、屋内からでも電波を弱めずに屋外に発出することができる。最大約200メートル先まで電波が届くという。

 基地局の機器や電源設備は天井裏などの人目に触れない場所に設置。風雨の影響を受けず、保守点検がしやすいなど、維持管理面での利点もある。

 携帯事業者はデータ通信量が増加する中、基地局の増設が求められている。5Gでは電波の特性上、カバー領域が狭く、さらに大量の基地局が必要になる。一方、屋外の基地局は景観を損ねるため、設置が困難になっており、マンホール型や街灯型基地局など、携帯各社は景観に溶け込む基地局を開発している。