レオパレス赤字転落 施工不良補修や入居者募集停止など響く

 施工不良問題を起こした賃貸アパート大手、レオパレス21が9日発表した2018年9月中間連結決算は、最終損益が58億円の赤字(前年同期は94億円の黒字)だった。アパートの施工不良の補修に伴う引当金など特別損失が拡大したことが響いた。売上高は前年同期比1.3%減の2554億円。施工不良の調査と補修工事が終わるまで入居者の募集を停止しており、賃料収入が減少した。アパート向けの銀行融資が鈍り、物件の新規受注で苦戦していることも響いた。レオパレスは施工したアパートで建築基準法違反の疑いがある施工不良が見つかり、対象物件の補修を進めている。