ミャンマー、企業融資を邦銀に開放 資金調達を円滑化

 ミャンマー中央銀行は8日、これまで国内銀行のみに認めていたミャンマー企業への金融サービス全般を、国内に支店を持つ日本を含む外資の金融機関に開放した。規制緩和の一環で、企業の資金調達を円滑化し経済を活性化させる狙い。ただ現時点で外資の金融機関の融資基準に達する財務内容の企業は少なく、効果は未知数だ。ミャンマーに支店を設ける外資の金融機関は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループを含む13行。

 ミャンマーの経済団体も、国内企業が事業拡大のために資金調達の機会をより多く得られる施策を政府に求めていた。邦銀関係者は「規制緩和は追い風になるものの、実際に融資審査を通過できるミャンマー企業はまだ多くない。各社が経営の透明性や財務の健全性を高める必要がある」と指摘している。(ヤンゴン 共同)