森田健作知事、シンガポールで千葉県産食品売り込み

千葉県産の農水産物をシンガポールの大手百貨店などの食材の仕入れ責任者にPRする森田健作知事(左)=16日、シンガポール(永田岳彦撮影)
千葉県産の農水産物をシンガポールの大手百貨店などの食材の仕入れ責任者にPRする森田健作知事(左)=16日、シンガポール(永田岳彦撮影)【拡大】

  • シンガポールとベトナムへの外遊を前に記者団の取材に答える森田健作知事=15日、成田空港(城之内和義撮影)

 【シンガポール=永田岳彦】海外トップセールスのため、シンガポール訪問中の千葉県の森田健作知事は16日、シンガポール市内のホテルで県産農水産物の魅力をPRする試食商談会に臨んだ。森田知事は、試食商談会の冒頭、「千葉県のおいしい農水産物を紹介したくて、生産者の方と一緒に来た。実際に食べてもらえば、おいしいと感じてもらえると思っている」などと早速アピールした。

 県によると、この日の試食商談会には大手百貨店やスーパー、レストランなどの食材の仕入れ担当者ら約50人が参加。キンメダイの刺し身やゆで落花生、サバのみぞれ煮などが試食で振る舞われた後、県とともに参加した生産者側のブースで熱心に商談する様子がいたるところでみられた。

 同国などのホテルやレストランに輸入食材を卸す会社「ローゼン・インターナショナル」のアルフレッド・アン社長は「食べた中では魚の加工品は商品として面白いと思った」と評価。一方で、価格や安定的な供給、イスラム教徒向けのハラル認証の取得への対応などの課題を挙げた。

 千葉県側で参加した東薫酒造(同県香取市)の徳永伸一郎社長(59)は「シンガポールは国民の所得も高く、観光やビジネスで訪れる外国人も多い都市。競争は激しいが、ぜひ進出したい」と話した。