車両メンテに動画研修導入で働き方改革 クリップライン、JR東と実証試験

クリップラインによる現場の動画撮影。双方向の技術研修カリキュラムを作成する
クリップラインによる現場の動画撮影。双方向の技術研修カリキュラムを作成する【拡大】

 動画による双方向研修で効率経営を支援するClipLine(クリップライン、東京都港区)は12月から、JR東日本グループと鉄道車両メンテナンスに動画研修を導入する実証試験を実施する。

 クリップラインは、JR東日本系ベンチャーキャピタル(VC)のJR東日本スタートアップ(東京都渋谷区)が募集したスタートアップ企業との協業プログラムに採択された。

 同社の動画研修は、経営コンサルティングを通じて課題を洗い直した上で、自前の撮影隊が、20~30秒の短い動画を多数撮影し、優秀な技術者の手本をスマートフォンやタブレット端末で送信。各作業員がそれを見て、実際に作業をまねた動画を上司や本社に送信して評価してもらう、双方向研修サービスとなっている。

 これまで、人手不足に悩む外食サービスの均一化や生産性向上につなげてきたが、この技術をメンテナンスやドアなどの点検、修理の現場にも応用したい考えだ。マニュアルでは伝わりにくい点検項目や使用頻度の高いメンテナンスを動画化し、カリキュラム化する。空き時間に動画研修を受けられ、効率経営や働き方改革につなげたい考えだ。

 JR東日本の実証実験は、12月上旬から3月上旬まで大宮総合車両センター(さいたま市大宮区)で行う。

 同社は近年、アジアなど海外での鉄道運営事業への参画を進めるが、保守やメンテナンスなど、日本人技術者を派遣しての技術移転や現地の技術者育成が課題だった。JR東日本スタートアップでは、「実証試験で効果が見込まれれば、海外の技術研修にも応用したい」と話している。