飲酒不祥事で立ち入りへ 国交省が航空各社に

 航空業界のパイロットによる飲酒問題をめぐり、国土交通省は26日、日航、全日空、同社グループ会社のANAウイングスに立ち入り検査に入ると明らかにした。スカイマークにも近く実施する。日航は27~29日、全日空とANAウイングスは28~30日の日程で、ともに3日間。各社が既に提出した報告書に誤りがないかどうかや、再発防止策の実施状況を確認し、行政処分などを検討する。

 国交省によると27日午前、日航の運航を担う部署がある羽田空港の事務所に入る。3日間の立ち入りでは品川区にある本社も対象。大量飲酒を理由に英国の現地警察に逮捕された副操縦士と一緒に乗務予定だった機長2人からも、事情を聴く方針。

 飲酒問題では日航のケースのほか、ANAウイングスやスカイマークの国内便で飲酒が原因で機長が交代し、遅れが出た。