キリンも主力国産ウイスキーを終売へ

キリンビールが来春の終売を決めた国産ウイスキーの「富士山麓樽熟原酒50度」
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 キリンビールは28日、原酒不足のため、同社の主力ウイスキーである「富士山麓 樽熟(たるじゅく)原酒50度」を来年春をめどに販売を終了すると発表した。国内大手ではアサヒビールが平成27年に「余市」「宮城峡」で、熟成年数を表記した商品群の販売を終えたほか、今年に入って、サントリースピリッツが6月に「白州12年」、9月に「響17年」の販売を休止するなど、国産原酒不足の影響が表面化している。

 キリンは28年に「富士山麓 樽熟原酒50度」を刷新。店頭想定価格が1700円と、国産では中価格帯であることや、ハイボールブームなどで、想定を上回る販売状況となった。このため、今後安定供給が困難になると見込まれることから、販売終了を決めた。

 一方、今年8月に発売した「富士山麓 シグニチャーブレンド」(店頭想定価格は税別5千円)は販売を続ける。

 国産ウイスキー各社は、年代を重ねた原酒の量が限られるため、中・低価格帯よりも、高価格帯へのシフトを鮮明にすると同時に、熟成用のたる貯蔵設備などの増強も進めている。