ゴーン容疑者は経営破綻寸前の日産に仏ルノーから派遣され、経営再建に向けた厳しいコスト削減を要求。生産現場の疲弊が進んだ。
ゴーン容疑者が今年6月の株主総会で議長を務めた際には、検査不正で株主から厳しい質問が出された。ゴーン容疑者は「CEO(最高経営責任者)が会社のボスだ。日産のボスは西川(広人社長兼CEO)であり、現在のボスの責任を尊重しなければならない」と述べ、自ら謝罪しなかった。
日産はゴーン容疑者を代表取締役会長から解任することなどを決め、出直しを模索している。だが、新たな不正で品質管理や法令順守に対する意識の低さも改めて浮き彫りになった形で西川社長はじめ現経営陣の責任も追及される可能性は否めない。