山梨で外国人宿泊者40%増 ホテル建設ラッシュも (1/2ページ)

「富士山と湖、遊園地などを一度に楽しめるのが魅力」と話す香港の旅行者=山梨県富士吉田市の「新倉山浅間公園」(昌林龍一撮影)
「富士山と湖、遊園地などを一度に楽しめるのが魅力」と話す香港の旅行者=山梨県富士吉田市の「新倉山浅間公園」(昌林龍一撮影)【拡大】

 国土交通省の宿泊旅行統計調査で、山梨県内の1~9月の外国人宿泊者数が延べ163万2千人に達し、年間で過去最高だった29年の同160万9千人を上回った。前年同期比40・7%増(全国11・3%増)と大きく伸びた。年末まで前年並みで推移すれば、年間で初の200万人超が見込まれる。富士山人気で訪日客が集中する北麓地域は、ホテル建設ラッシュに沸く一方、既存施設の客離れなど新たな問題も表面化している。

 富士河口湖町観光連盟の山下茂理事長によると「個人旅行を中心に、中国、台湾、香港の観光客が目立つ。外国人客を狙ったホテル建設・開業は、河口湖、山中湖から都留、大月へ広がっている」という。

 「この1年間、満室が続いている」と話す同町内の外国人客専用ホテルの経営者も、「河口湖周辺では200室以上の大型ホテルが増え、過去2年間で客室の供給量が2倍に拡大した」と指摘する。

 ただ、客室数の増加が宿泊者数の伸びを上回り「価格競争の激化で客を奪われる既存の旅館・ホテルも多い」という。

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