身近な興味から将来の夢に 「くるり」岸田繁さんが母校で授業 京都

授業で大好きな阪急電車3300系のエンジンのモーター音を聞かせるくるりの岸田繁さん(右奥)=6日、京都市北区の市立紫明小学校(西川博明撮影)
授業で大好きな阪急電車3300系のエンジンのモーター音を聞かせるくるりの岸田繁さん(右奥)=6日、京都市北区の市立紫明小学校(西川博明撮影)【拡大】

  • 後輩の児童らを前に授業を行うくるりの岸田繁さん(中央奥)=6日、京都市北区の市立紫明小学校(西川博明撮影)
  • ロックバンド「くるり」の岸田繁さん(右端)の授業を受ける小学生=6日、京都市

 阪急阪神ホールディングス(HD)は6日、ロックバンド「くるり」の岸田繁さん(42)を講師に、京都市の紫明小学校で出張授業を開いた。身近な興味から将来の夢や自分たちが暮らす街について楽しく学んでもらう狙いで、小学5年生36人が岸田さんのアドバイスのもと学校内にあふれる音を探した。

 岸田さんは紫明小出身で、阪急電車の愛好家でもある。阪急阪神HDは、沿線を中心とした街の活性化を目指し取り組んでいるプロジェクトが平成31年度で10周年を迎えることを記念し、授業を企画した。

 岸田さんは「電車のモーター音が好きで、曲にも使っている」と話し、小さい頃の興味が今の仕事にもつながっていることを伝えた。その後、小学生らは音楽室や体育館などにある音を探す体験学習で、普段は気付かないボールをつく音やカーテンを閉める音などを「発見」した。

 空木陸君(10)は「身近にたくさんの音があると分かりびっくりした。岸田さんの話を聞き、将来の夢を考えるきっかけになった」と話した。