社会問題と化す日本の農地、再生を目指す新しい試み「RE FARMプロジェクト」 (3/3ページ)

 ▼地域を巻き込み、再興を

 RE FARMプロジェクトは、旅行会社のJTBと連携して、全国の耕作放棄地再生を目指している。なぜ農業と旅行業が連携するのか不思議に思う方がいるかもしれない。企業側も働き方や職場のあり方が多様化し、これまでのような社員旅行や懇親会といった福利厚生ではなく、新たな手段を模索しているのだという。

 現在、日本の食料自給率は38%(カロリーベース・2016年度農林水産省の統計)。都市部に至っては東京、大阪ともに1%と凄まじい数字である。このままでは、農業人口の減少にともなって、いずれ国産の農作物が無くなる可能性も少なくない。

農産物の栽培だけでなく、収穫体験やイベントなど「コト消費」で都市部と地方の交流を図っていく

農産物の栽培だけでなく、収穫体験やイベントなど「コト消費」で都市部と地方の交流を図っていく

 「まずは、耕作放棄地を再生して、活用していくことが重要です。これは農業の問題ではなく、自治体の問題だと思います。地域を巻き込んで、再興していく必要があります。RE FARMプロジェクトで都市部の人と農村の方が交流をすることは、関係人口を増やす一助になると思います」(岡崎さん)

 将来的には、地元の料理人と組んで、収穫物を使った料理を囲む「ファームテーブル」という交流会も構想しているという。始まったばかりの活動だが、全国へ広まることを期待したい。(吉田由紀子/5時から作家塾(R)

 《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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