JR東海、新型特急は「和」のイメージ 初のハイブリッド方式

JR東海が2022年度から高山線や紀勢線などで導入する新型特急のデザイン
JR東海が2022年度から高山線や紀勢線などで導入する新型特急のデザイン【拡大】

 JR東海は12日、2022年度から導入を目指す新型特急のデザインを発表した。外観は白と銀で、先頭車両の上部や前照灯は「和」をイメージし、漆器のような滑らかな曲線形状にしたという。前面から側面にかけてオレンジの帯を描いて躍動感も表した。

 新型特急はJR東海として初めてエンジンとモーターを組み合わせて走るハイブリッド方式となる。内装は木目調にし、普通車の座席は赤やオレンジにして紅葉や花火、グリーン車は緑や紫に仕上げて新緑や川をそれぞれ表現したとしている。試験車4両を製造し、19年末に試験走行を始め、高山線や紀勢線などに導入する。

 点検を効率化するため、車載機器の情報を車両基地などへ即時送信する装置を在来線で初めて取り付ける。金子慎社長は名古屋市で開いた記者会見で「安全性と快適性を追求した車両にしたい」と述べた。