北海道新幹線 東京-新函館北斗間、最速3時間58分へ 来年春のダイヤ改正

 JR北海道は12日、来年春のダイヤ改正で北海道新幹線(新青森-新函館北斗)の所要時間を4分短縮し、東京-新函館北斗を最速3時間58分で結ぶと正式に発表。2016年3月の開業から課題となっていた「4時間切り」が実現する。全列車で青函トンネル内の最高時速を現行の140キロから160キロに引き上げる。3時間58分で結ぶのは下り2本、上り1本の計3本となる。

 北海道新幹線は、在来線の貨物列車と共用する青函トンネル内では、すれ違う際の風圧で貨物列車が荷崩れを起こさないよう、これまで速度を抑えていた。今年9月に鉄道建設・運輸施設整備支援機構などが高速化試験を実施し、安全に問題がないと判断した。

 新幹線の乗車時間が4時間を超えると、飛行機の利用が上回る傾向があり、旅行業界で「4時間の壁」と呼ばれる。