美容室が倒産ラッシュ 過当競争に「1000円カット」も直撃 (2/4ページ)

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 資本金別では、「個人企業」が48件(前年同期比118.1%増、前年同期22件)と倍増し、「個人企業」が全体の過半数(構成比55.8%)を占めた。このほか、「1百万円以上5百万円未満」が21件(前年同期比12.5%減、前年同期24件)、「5百円以上1千万円未満」が9件(同28.5%増、同7件)と続く。「1億円以上」は発生なし(前年ゼロ)だった。

◆販売不振が最多、事業再生難しく

 また、従業員別では5人未満が77件(前年同期比42.5%増、構成比89.5%)と約9割に達し、小規模・零細企業の倒産が多いことを示した。

 原因別では、「販売不振」(業績不振)が78件(前年同期比41.8%増、前年同期55件)が最も多かった。全体に占める構成比は90.6%で、同業他社との過当競争を浮き彫りにした。

 形態別では、事業消滅型の破産が79件(前年同期比31.6%増、前年同期60件)と全体の9割(構成比91.8%)を占めた。業績不振に陥った事業者では、事業再生が難しいことを示した。

 地区別では、全国9地区のうち四国を除く8地区で倒産が発生した。最多は近畿の33件(前年同期25件)。次いで、関東20件(同24件)、中部16件(同3件)、九州6件(同7件)、中国3件(同ゼロ)、北海道3件(同1件)、北陸3件(同ゼロ)、東北2件(同3件)の順。

◆新規参入が容易でオーバーストアに

 美容室は、開業での店舗建物、設備・備品などの設備投資が比較的小さいことから、新規参入が比較的容易なため、オーバーストア(店舗過剰)を招きやすい体質があると指摘されている。

エスカレートする価格競争