IoTで農業高度化 通信業界が市場開拓に本腰 (3/3ページ)


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  • 大阪市内のNTT西日本のビル内で試験栽培されているイチゴ(NTT西日本提供)
  • NTT西日本のビル内で行われているイチゴの試験栽培=大阪市内(同社提供)

 農業は急速な労働人口の減少や高齢化が進む。農林水産省によると、全国の農業就業人口は平成7年は413万人だったのが29年には181万人と44%に減少。平均年齢も59・1歳から66・7歳に上昇した。栽培技術の継承だけでなく、温暖化による栽培環境の急激な変化への対応も必要で、農家だけでは限界がある。

 こうした現状の克服へデジタル技術活用が期待されるが、コスト面などでの課題も多い。同分野の市場分析を手がける総合プランニング(大阪市中央区)担当者は「太陽光を利用しない屋内の植物工場の場合、通信企業が提供する高付加価値の生産技術を利用できるのは、大手に限られるのでは」と指摘する。

 NTT西は「イチゴ生産はハウス栽培もコストが上がっている。新サービスの需要が増大し、電気料金などを抑えられれば導入コストは低減できる」と話す。