パナソニックの津賀一宏社長は8日(日本時間9日)、米ラスベガスで開幕した家電・IT見本市「CES」で、報道陣の取材に応じ、2020年東京五輪・パラリンピックの「パブリックビューイング(PV)」に向け、自社製の超高精細「8K」プロジェクターを投入する意欲を示した。
パナソニックは8Kテレビは生産しておらず、計画もない。CESでもテレビの展示はしておらず、津賀社長は「8Kと一言で言っても、テレビとプロジェクターは分けて考える必要がある」と説明。8Kのテレビ放送は国内で昨年12月に始まったものの、NHKのみにとどまっており、津賀社長は「放送のソースが限られる中で商売はできない。今は様子見の段階」と述べた。
一方でプロジェクターについては「8KでのPVは、五輪を多くの人が同時に見ることができ価値がある。非常にいいソースになり、頑張る領域だ」と述べた。