「CES」開幕 サムスンも音声AI売り込み 家電操作のデモコーナー設置

サムスン電子の音声アシスタント機能「ビックスビー」のデモンストレーションを行うコーナー=9日、米ラスベガス(共同)
サムスン電子の音声アシスタント機能「ビックスビー」のデモンストレーションを行うコーナー=9日、米ラスベガス(共同)【拡大】

 韓国のサムスン電子は、米ラスベガスで開催中の家電見本市「CES」で、人工知能(AI)を使った音声アシスタント機能「ビックスビー」を売り込んだ。AIスピーカーに話し掛けてテレビや冷蔵庫を操作するデモンストレーションを行うコーナーをブースに設けた。

 音声アシスタント機能をめぐっては、米インターネット通販大手アマゾン・コムの「アレクサ」と米IT大手グーグルの「グーグルアシスタント」の存在感が圧倒的。サムスンは高いシェアを誇るテレビやスマートフォンなどにビックスビーを搭載して追いかける。

 高速大容量の第5世代(5G)移動通信システム関連では、インフラ機器を展示した。米政府が安全保障を理由に、先行する中国の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)を締め出そうとする中、自社製品をアピールした。

 サムスンは昨年12月、国際オリンピック委員会(IOC)と結ぶ最高位スポンサー契約を2028年まで延長。契約分野はAIや5Gにも及んでおり、五輪の場も活用してシェア拡大を目指す。(ラスベガス 共同)