【展望2019】フードロス削減を 千房HD・中井貫二社長

インタビューに答える千房の中井貫二新社長=大阪市浪速区の千房ホールディングス本社(南雲都撮影)
インタビューに答える千房の中井貫二新社長=大阪市浪速区の千房ホールディングス本社(南雲都撮影)【拡大】

 お好み焼き店を全国展開する千房ホールディングス(大阪市浪速区)の中井貫二社長は産経新聞のインタビューに応じ、人材確保策や新しい事業の取り組みなどについて語った。

 --外食産業は慢性的な人手不足にある

 「人材確保のために、パート従業員の正社員化を計画している。社員になっても従来の働き方ができるように時短勤務や勤務日数、地域などを考慮する。働く人が職場に誇りを持てるように企業価値を高めたい」

 --昨年は中国に初出店。今後の海外展開は

 「1月にインドネシアのジャカルタに出店するのを皮切りに、ロシアやマレーシアでの出店も計画している。和食ブームも海外進出の追い風になっている。グローバルな需要が国内従業員の動機付けにもなる」

 --昨年、創業者で父親の中井政嗣会長から社長を引き継いだ

 「平成26年に入社して以来、創業者の考えを間近で学んできた。タイミング良くメニューを提案し、空いているコップがあれば水をつぎ、お客さまの要望にできる限りお応えするという丁寧なサービスが付加価値を生むという考えだ。店ごとのサービスを重視するので、一見非効率だがセントラルキッチンを置かない。受刑者の出所後の就労支援活動も引き継ぐ。そして、お好み焼き店の旧来イメージを覆して革新する、という理想も共有していく」

 --新しい取り組みは

「ムスリム(イスラム教徒)対応の店舗を開く。まだ食べられる食品が廃棄されるフードロスの削減などにも取り組みたい。多くの方にお好み焼きを楽しんでもらえるよう、社会や時代の動きをしっかりとらえていきたい」