【フジテレビ商品研究所 これは優れモノ】大人向けの新たな嗜好品市場育てる (1/2ページ)

2018年からムロツヨシさんを起用し、高い好感度を得た新CM
2018年からムロツヨシさんを起用し、高い好感度を得た新CM【拡大】

  • 大粒タイプ(30粒、オープン価格)
  • レギュラータイプのミンティア(50粒、100円)
  • のどスッキリタイプ(25粒、オープン価格)
  • 大津幸義氏

 ■アサヒグループ食品 清涼菓子「ミンティア」

 清潔志向が広がっている。働き盛りの男性も口臭などに敏感になり、さまざまな消臭商品が発売されている。今回の「これは優れモノ」は、仕事のリフレッシュや、人と会う前のエチケットに役立つタブレット菓子(錠剤タイプのミント風味菓子)を取材した。

シェア54%トップブランド

 「開発者も、これほど大化けする商品になるとは思わなかったでしょうね」と話すのは、アサヒグループ食品食品マーケティング部の大津幸義さん(44)。11年前、機械メーカーの営業担当から、顧客の声を新たな製品開発に生かせる現在の職場に移ってきた。根っからのマーケッターだ。

 同社は2015年に、食品メーカー3社が合併して設立された。ビール酵母を使った胃腸・栄養補給薬「エビオス錠」などを製造販売していたアサヒフードアンドヘルスケアと、国産初のベビーパウダー「シッカロール」や育児用ミルクを発売した和光堂、日本で最初にカラメルの粉末化に成功し、フリーズドライのみそ汁で定評のあった天野実業が合併。菓子からベビーフードまでを提供する総合食品メーカーへと変身を遂げた。

 現在、同社の食品菓子事業の牽引(けんいん)役になっているのが、タブレット菓子の「ミンティア」だ。タブレット菓子市場(コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア)で54%のシェアを持つトップブランドでもある。

 粒状のミントタブレットは、1994年にヨーロッパから「FRISK」が上陸したことで、普及し始めたといわれている。

 子供向け駄菓子のラムネに代表されるように、錠剤タイプの菓子は日本にもあったが、粒状でミントの刺激のタブレットは、ビジネスマンを中心に人気が広がった。

 「ミンティアの開発者はこの動きを見て、少子高齢化を迎える日本では、大人向けの嗜好(しこう)品であるミントタブレットが一層伸びると考えたそうです」(大津さん)。そして、FRISK発売から2年後の96年に、清涼菓子「ミンティア」は発売された。

 当時50粒の内容量で、200円だったFRISKに対し、同量で100円という価格設定で市場の拡大を目指した。この値付けについては、社内で反対意見が多かったという。

7年で142%の成長