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AI搭載、電池不要 今年のCES、次世代補聴器・イヤホンに注目集まる (2/3ページ)

岡真由美

 近年発達、補聴器の充電技術

 補聴器は電子機器であるため、動作には電池が不可欠だ。従って電池がどれだけ長時間持つかも、重要なポイントとなる。現在の主な補聴器は空気電池と呼ばれる電池を使用しているが、近年充電システムに対応し、交換しなくても繰り返し使用できる充電池を搭載したものが登場している。

 ワイデックスの「ワイデックス・イボーク」は、こうした従来型の電池を使わない、新しい補聴器だ。現行の補聴器の充電システムの場合、フル充電するのに3時間から6時間程度かかるが、メタノールと空気中の酸素を化学反応させて発電する直接メタノール燃料電池を内蔵したワイデックス・イボークの場合、専用システムにセットすればわずか20秒で充電が完了、最高24時間連続使用することができる。

 充電方法としては、ワイヤレス充電というアプローチも見られた。近年スマートフォンでは、直接コードをつながなくても、充電器の上に置くだけで充電が可能なシステムが普及しつつあるが、今回CES 2019で披露されたのは、2メートル程度と少し離れた距離に置かれたトランスミッターを使い、補聴器をワイヤレス充電するという技術である。

 エナーゴスは以前より、「ワットアップ」という中距離ワイヤレス充電技術の開発に取り組んでいるが、CES 2019でブースは持たなかったものの、別室において同ワイヤレス充電技術を取り入れた複数の試作品のデモを行った。そのひとつがデライトのパーソナル音声増幅器である。機能や外観、使用目的は補聴器とほぼ同じで、難聴に悩む人々を対象としている。この音声増幅器がワットアップ対応となり、近い将来の商品化を目指すという。充電パッドが近くにあれば、いちいち耳から外さなくても充電できるということになる。

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