新興国資産の売却を検討 武田、シャイアー買収での債務圧縮

 武田薬品工業は620億ドル(約6兆8000億円)規模のシャイアー買収で膨らんだ債務を圧縮するため、新興国市場の資産の一部売却を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

 武田薬は2011年のスイスの製薬会社ナイコメッド買収を通じて得た新興国市場の資産に対して、買い手候補企業の関心を探るためバンク・オブ・アメリカ(BOA)と協力している。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に述べた。店頭薬と処方箋薬を含めた医薬品資産は約30億ドルの値を付ける可能性があるという。

 同関係者によると、協議はまだ初期段階にあり、最終的に売却が成立するかどうかは不明だ。

 武田薬の広報担当者は「現時点で売却の可能性のある特定の資産に関する決定はない」と電子メールで説明した。BOAの担当者はコメントを控えた。

 また当局への届け出で、資産運用大手の米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが武田の持ち株比率を従来の8.06%から5.31%に引き下げたことが明らかになった。(ブルームバーグ Manuel Baigorri)