「リーガ中之島イン」全面改装へ 名称も変え6月開業

 ロイヤルホテルは12日、傘下ホテル「リーガ中之島イン」(大阪市西区)を昭和56年12月の開業以来初めて全面改装し、名称を「リーガプレイス肥後橋」に変更して6月初旬にオープンすると発表した。出店が相次ぐ宿泊特化型ホテルに対し競争力を高める狙いで、ツインルームの増設や、カフェでの宿泊客専用サービス提供などにより滞在中の魅力を高める。ビジネスホテルを思わせる従来の名称からイメージチェンジを図り、訪日客などのレジャー利用を拡大させる。

 内装は木目調を多用して高級感を演出。Wi-Fi(ワイファイ)環境や寝具、浴室設備なども刷新する。ツインルームの割合は現状の約20%から約32%に高める。改装後の客室数は5室増の全340室。「1室に2人以上の宿泊を増やすことで1割程度の客室単価アップも狙う」(広報)としている。

 1階カフェは、午後6時~10時に宿泊客専用ラウンジとして開放し、コーヒーなどの無料サービスを充実させる。

 リーガ中之島インは平成26年度に10%弱だった外国人宿泊客の割合が、27年度以降は35~40%で推移。一方、近隣では訪日客向けの宿泊特化型ホテルや民泊が急増し、施設の老朽化などから苦戦を強いられていた。全面改装によりレジャー客向けの設備やサービスを大幅に強化する。