米携帯2社の合併拒否要請 上院議員9人、規制当局に

 米上院議員9人は12日、ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話4位のスプリントと3位のTモバイルUSの合併計画に関し、競争が阻害されるとして、承認を拒否するよう米司法省と米連邦通信委員会に要請した。

 9人は、2020年大統領選に名乗りを上げた民主党のエリザベス・ウォーレン氏ら。

 両当局に提出した書簡では「利用料金が値上げされるだろう」と指摘し、低所得の消費者や高齢者への影響を懸念した。「第5世代(5G)ネットワークの配備を加速させることもないだろう」と述べた。

 一方、Tモバイルのジョン・レジャー最高経営責任者(CEO)は米下院委員会に出した書面で「高速通信や新しいサービスを低価格で提供する」と表明。米国が安全保障上の理由で懸念している中国の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)の製品を5Gネットワークで使用しないことも強調した。(共同)