広報エキスパート

オムロン 共感呼ぶコミュニケーションを (1/2ページ)

 □オムロン グローバルインベスター&ブランドコミュニケーション本部ブランドコミュニケーション部長・染川里美氏に聞く

 --中期経営計画「VG2.0」が進んでいます

 2011年に策定した長期ビジョン「Value Generation(価値を生み出す)2020」の最終ステージです。20年度がゴールですが、さらにその先も見据えた成長戦略を描いています。注力する事業領域として、社会の発展に貢献し、成長が期待される分野として、「ファクトリーオートメーション」「ヘルスケア」「モビリティ」「エネルギーマネジメント」の4つを掲げました。当社の技術や製品、サービスを通じた社会課題の解決を目指しています。

 --ビジョンの背景は

 人手不足や高齢化の加速、温暖化に代表される気候変動などが深刻です。これまで、さまざまな社会課題を解決に導いてきたオムロンは、こうした新たな問題にもチャレンジしていきます。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、ロボティクスなどの技術革新は、当社にとって新たな価値を創造する大きなチャンスです。この大きな波を確実に捉え、従来の戦略をゼロから見直す長期ビジョンを社内外に分かりやすく発信していくのが、広報の使命です。

 --「花とミツバチ」作戦とは

 オムロンのブランド価値の向上を目指す作戦で、当社とともに社会課題に取り組みたいと考えているステークホルダーが、ターゲットです。各種の展示会など通じ、最終的にオムロンのホームページを訪れてもらうのが狙いです。例えば、毎年米国で開催され、当社も最新技術を紹介している世界最大級の電子機器見本市「CES」では、CESが「花」、主要メディアサイトを「ミツバチ」に、情報を発信していきます。BtoBの当社にとって、展示会はステークホルダーにブランド体験を提供できる唯一の機会で、グローバルにオムロンブランドを伝えています。

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