三菱商事が英新電力に出資 デジタル技術日本にも応用

 三菱商事は15日、電力自由化で先行する英国の新電力最大手「OVO(オヴォ)」に20%出資したと発表した。出資金額は明らかにしていないが、約300億円程度とみられる。

 オヴォは2009年の設立で、英国で150万世帯に電力、ガスを供給している。人工知能(AI)で電力需要を予測し、グリーン電力証書を使って再生可能エネルギーを届けたり、電気代が安い夜間に電気を供給するなど、個人のニーズにあわせた電力供給で成長している。

 三菱商事はローソンと組み、国内で電力小売り事業に参画している。日本でも今後、分散化電源を活用した多様な電力小売りサービスが広がるとみて、先行する英国のノウハウを日本などに導入したい考え。