22日に月面探査機打ち上げ イスラエルの団体、民間初

月面探査機の打ち上げについて説明する「スペースIL」のイド・アンテビーCEO(奥左)ら=18日、イスラエル中部ラマトガン(共同)
月面探査機の打ち上げについて説明する「スペースIL」のイド・アンテビーCEO(奥左)ら=18日、イスラエル中部ラマトガン(共同)【拡大】

  • イスラエルの民間団体「スペースIL」が打ち上げる予定の月面探査機=2018年12月(ロイター)

 イスラエルの民間団体「スペースIL」は18日、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から月面探査機「ベレシート(創世記)」を22日未明(日本時間22日午前)に打ち上げると発表した。民間初の快挙となる。月面の着陸探査に成功すれば、米国、旧ソ連、中国に続き、イスラエルが4カ国目。

 イスラエル中部ラマトガンで記者会見したスペースILのイド・アンテビー最高経営責任者(CEO)らは「ついに長年の夢を実現する時が来た。歴史をつくる」と抱負を語った。

 スペースILによると、探査機「ベレシート」は高さ約1・5メートル、直径約2メートルで重さは燃料を含め585キロ。月を目指す探査機としては最小、最軽量という。4月11日に月面に着陸し、月の磁場測定や月面の移動実験、地球への画像送信などを行う計画だ。打ち上げには米宇宙ベンチャー「スペースX」の「ファルコン9」ロケットを使用する。