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引っ越し軸に業容多様化、定休日導入で働き方改革も推進 アートコーポレーション (1/2ページ)

 「アート引越センター」などを運営するアートコーポレーションは昨年、前身となる寺田運輸から創業50周年を迎えた。引っ越し後の向こう1年間無料で模様替えを行う「家具移動サービス」や女性スタッフだけによる「レディースパック」など、時代を先取りしたさまざまな業界初のサービス提供による顧客満足(CS)度の向上などで着実な成長を遂げてきた。

 オリコンが主催するCS調査では今年、引っ越し会社として総合1位を3年連続、通算7度目の受賞に輝いた。引っ越し業界は、近年の少子高齢化で取り巻く環境が変化しつつあるが、同社はグループ会社を含めた相乗効果でさらなる飛躍を目指している。

 現在、アートコーポレーションは一般物流事業をはじめ、保育事業や住宅関連事業、物販事業、輸入車販売事業をグループで展開しており、「引っ越しを軸にグループの相乗効果を発揮していく」と寺田政登副社長は力を込める。

 引っ越し業界は、少子高齢化の影響などで単価が安い単身引っ越しが増えていることに加え、最近では収納付き住宅も多くなり運搬量が減少。今後はさらに1世帯当たりのボリュームが減っていくものとみられており、「新しいサービスを増やしたり、引っ越し周辺のビジネスを含めたワンストップでトータルボリュームを増やしたりしていく」(寺田副社長)考えだ。

 同社が本格的に引っ越し業をスタートしたのが1976年。オイルショックで経営が厳しかった時代に、個人向けの引っ越し業を始めた。

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