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GW10連休、企業に警戒感 ATMの現金不足や小売店の人手確保どうする (1/2ページ)

 ゴールデンウイーク(GW)の10連休まであと2カ月に迫り、企業の警戒感が強まってきた。一斉休業でお金の動きが滞ればATM(現金自動預払機)の現金や釣り銭が不足する恐れがある。小売店ではアルバイト従業員が相次いで休暇を取り、人手不足が一層深刻化しそうだ。市場の混乱やサイバー攻撃の懸念もあり、企業は対応に追われている。

 万全の準備呼びかけ

 「過去最長の連休だ。限られたスケジュールで万全の準備を行う必要がある」

 全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)はこう指摘する。

 連休中は多くの銀行が窓口を閉める。ATMは通常通り稼働するが、連休中は入金より出金が多いため現金不足で停止する恐れがあり、警備会社と連携して補充を徹底する。キャッシュカードの再発行や住宅ローンの審査も通常より時間がかかるため、休み前に取引を済ませるよう呼びかける。

 小売業界では、行楽需要で弁当などの売れ行きが伸びる書き入れ時だ。銀行の窓口が閉まる前に、釣り銭を確保するなど事前準備が欠かせない。また、学生などアルバイト従業員の休暇希望が続出することが予想され、コンビニエンスストア大手のローソンでは「人手確保が難しい場合は、加盟店の判断で人材派遣会社からのスタッフ派遣が必要な場合も出る」と身構える。

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