それは地方のユーザーをがっちり押さえられるからです。地方での地銀の存在感は、社会的信頼性や知名度において抜群です。私は奈良出身なので、やはり南都銀行には愛着があるので良く分かります。Origami Payの利用者である地方の人たちは、自らが持つ地方金融機関の口座にダイレクトに連携ができるというメリットを享受できます。つまり、リアルタイムに預金口座から決済代金が引き落とされるスマホ決済を利用できます。
Origami社が、地域で圧倒的信用力を誇る銀行などと決済サービスをヒモ付けると、そこには大きな経済圏が生まれます。地方金融機関は、地元の中小企業のほか、個人の口座を数多く有しているわけですから、そこに入り込んでいったOrigami Payは、目の付け所が素晴らしいと思います。
以上、例によって今回も駆け足になってしまいましたが、キャッシュレス決済の大まかな鳥瞰図は得られたのではないでしょうか。
最後に現時点での利用者数を調べてみました。すると、ICT総研が2018年12月に行ったアンケート調査「よく利用するスマホのQRコード決済サービス」では、1位が楽天ペイ、2位がPayPay、3位がLINE Pay、4位がd払い、5位がOrigami Payでした。僕の予想も、大方当たっていたみたいです。