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女子ゴルフツアーに忍び寄る“危機” (3/3ページ)

清水満

 「僕は無料放送を見て成長してきた。機構の権利は理解するけど、視聴する機会を失えば、ファンは去ってしまう。ビジネスも悪化することになるよ」

 目先の利益を追った結果、多くのファンを失った。そしてF1人気は下火になっている。

 LPGAが放映権の帰属を主張した裏には協会の『財政立て直し』がある。つまり『金』である。放映権を有料の動画配信業者へ販売して“資金”を生み出す。当初の予定では開幕からスタートするはずだったが…。

 「まだ取りかかったばかり。いろんな段階を経てやっていかなければならないので…」(小林会長)とメドさえたっていない状況である。

 かつて女子ゴルフが不人気の時代、テレビ局やスポンサー企業が主催者として、大会を運営するなどして、多大な貢献をしてきた。そんな功績をないがしろにして、隆盛になった今になって、放映権を一方的に主張しても主催者側の反発を招くのは当然。そして試合がなくなる? テレビ放送がなくなる?

 果たして今後どうなる?(産経新聞特別記者 清水満)

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