フリーズドライみそ汁、春の陣 「時短調理」のニーズ拡大

味の素が新発売したフリーズドライの「具たっぷり味噌汁」(柳原一哉撮影)
味の素が新発売したフリーズドライの「具たっぷり味噌汁」(柳原一哉撮影)【拡大】

  • アサヒグループ食品のフリーズドライ味噌汁「いつものおみそ汁なす」(同社提供)

 食品各社が、和の食卓に欠かせないみそ汁のフリーズドライ製品の投入を加速させている。味の素はみそ汁を初めて商品化したほか、アサヒグループ食品は増産に乗り出す。働く女性らの間で増大する食事準備の時短需要に対応して売り上げ増を見込む。

 ■味の素が参戦

 味の素は2月18日から即席の「具たっぷり味噌汁」など8種類の発売を首都圏中心に始めた。フリーズドライ製法で乾燥させた野菜などの具材と顆粒(かりゅう)のだしみそが使われており、お湯を注ぐだけで手作りと遜色ないみそ汁ができる。

 同社はカップスープなどが得意だが、女性の社会進出の増加で子育て世帯を中心に食事準備の効率化ニーズが高まっていると判断。フリーズドライみそ汁をラインアップに加えた。

 また、「自力で調理がしづらい高齢者に加え、増加傾向にある単身世帯の『個食需要』にも対応できる」(味の素広報)としており、初年度の売り上げ目標は約6億円とした。

 ■アサヒは増産体制

 アサヒグループ食品によると、フリーズドライみそ汁市場は推計販売金額ベースで平成25年を100とした場合、30年は392へと大幅に伸びている。アサヒは「アマノフーズ」ブランドでみそ汁を含むフリーズドライ商品約150種類を提供しているが、市場拡大に備え増産態勢を整える。

 具体的には31年から3年間で27億円を投じ岡山工場の設備を増設。生産能力を現行の約1・3倍に引き上げ、1年間に製造できるフリーズドライ食品を2億7000万食から3億6000万食に拡大させる。

 ■永谷園、サッポロも

 永谷園は「あさげ」ブランドなどでフリーズドライタイプのみそ汁を3月11日から発売。即席みそ汁市場が好調のため、従来の粉末タイプと生みそタイプのラインアップに加えた。

 一方、サッポロホールディングス傘下の「神州一味噌」はだし入りみそをフリーズドライにした上でパウダー状に加工した「パパッと味噌パウダー」を同1日から発売した。ペースト状のみそと違いふりかけのように食品にまぶして使えるほか、お湯で戻せばみそ汁自体もつくることができる。