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核ごみ削減、東芝エネが技術開発 ガラス固化体から核分裂生成物取り出し

 東芝エネルギーシステムズ(川崎市幸区)は、高レベル放射性廃棄物をガラスで閉じ込めたガラス固化体からパラジウムなど4種類の長寿命核分裂生成物(LLFP)を取り出す技術を開発した。処分場の問題が進展していない高レベル放射性廃棄物の大幅な削減につながる技術として期待される。

 金属酸化物を高温で溶融した塩化カルシウム中で金属に還元する技術を基に開発。半減期数十万年以上のパラジウム、セシウム、セレン、ジルコニウムの同位体元素を回収して資源化したり、中性子ビームなどを照射して安定な核種(元素)や、管理がしやすい短半減期の核種に変換する前工程になる。

 この研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一環で、研究成果は、27日の電気化学会などで発表する。

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