デサント、社長に伊藤忠の小関氏 改革案も受け入れ

伊藤忠商事、小関秀一、専務執行役員
伊藤忠商事、小関秀一、専務執行役員【拡大】

  • デサント本社=大阪市天王寺区

 スポーツ用品大手デサントは25日、石本雅敏社長(56)が退き、後任に伊藤忠商事の小関秀一専務執行役員(63)を社長に迎える人事を固めた。同日、取締役会を開いて決定する。デサントは取締役構成など、筆頭株主である伊藤忠の経営に関する改革提案を受け入れる。敵対的株式公開買い付け(TOB)にまで発展した両社の対立は収束に向かうことになった。

 小関氏は現在、伊藤忠の繊維部門のトップで3月末の退任が決まっていた。今月14日に締め切りを迎えたデサントに対するTOB成立後に、伊藤忠側を代表して石本氏と話し合いを続けていた。

 また、デサントは伊藤忠側の要求していた取締役構成「デサント社内2人、伊藤忠出身者2人、社外2人」を受け入れる方針。従来は「デサント6人、伊藤忠2人、社外2人」で、新しい役員構成によって、伊藤忠側の発言が高まる。

 両社をめぐっては、経営方針をめぐる対立が昨夏表面化。今年に入って、敵対的TOBにまで発展した。伊藤忠はTOBによってデサント株保有比率が従来の30・44%から40%に上昇。デサントは、経営陣の刷新も含めて伊藤忠の意向に従わざるを得ない状況に追い込まれていた。

 デサント社長には平成6年から3代続けて伊藤忠出身者が就いていたが、25年に創業家の石本氏が就任していた。