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介護保険で割安に利用できる! “先進国”にふさわしい支援ロボが登場 (2/4ページ)

吉田由紀子

 販売価格は10万円以上するが、介護保険の適用製品になっているので、大半の方は月額700円から800円程度で借りることができる。このリーズナブルな価格と機能の高さで、人気を集めているのだ。

 「介護保険で使えるものを」市場からの声に対応

 開発したのは、大阪市にあるRT.ワークス株式会社というベンチャー企業である。2016年の発売以来、すでに5000台を販売している。企画を担当した事業戦略本部の鹿山裕介さんに話を聞いた。

 2015年に「ロボットアシストウォーカー RT.1」という製品を開発しました。身体に装着しない歩行アシストロボットでは、世界初となる製品でした。経済産業省主催の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」(歩行をアシストする分野)に採択されまして、開発を進めた商品です」(鹿山さん)

 「100台の試作機を病院や施設の高齢者に使っていただき、そこで集めた声を反映して製品を改善していきました。単にモーターの力でアシストやブレーキをかけるだけでは、歩行する際に違和感が出て、歩きにくくなってしまう。より自然に歩行しやすいようにアシスト、減速の制御の仕方を調整していき、寄り添うような自然な制御を実現しました。」(鹿山さん)

 2016年には、第7回ロボット大賞で最優秀中小・ベンチャー企業賞を受賞するなど、画期的な製品だったが、市場からは、介護保険で使えるものを望む声が多数あった。

 そうやって生まれたのが、2号機のRT.2である。

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