シャープは18日、果物や野菜を真空状態で砕いて保存できるミキサー「ヘルシオ 真空ブレンダー」を25日に発売すると発表した。シャープがミキサーを発売するのは、昭和55年以来39年ぶり。果物の皮まで砕いて食物繊維を摂取できる飲み物「スムージー」人気に対応した。
本体容量は1500ミリリットル。ドリンクボトルがついて税抜き3万5千円。大中小3種類の真空保存容器をつけたモデルは4万円。
同社によると、真空ブレンダーは果物や野菜を真空状態で砕き、保存することで食物の酸化を防ぐとされ、リンゴを砕いてスムージーを作ったところ、真空でかき混ぜない場合に比べ、ポリフェノールの含有量が40%多かったという。
日本電機工業会の調べでは、過去10年の国内メーカーのミキサー出荷金額は平成26年度の27億円がピークで、30年度は12億円まで減少している。スムージーの流行で海外メーカーとの競争が激化したことや、スーパーやコンビニエンスストアで手軽にスムージーが買えるようになったことが主な要因だ。
シャープは、健康意識の高い層をターゲットに高価格帯の真空ブレンダーを投入し、市場活性化も図る。