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NTT、ドローンでスマート農業 衛星活用、AIで自動運行

 NTTは18日、ドローン(小型無人機)を人工知能(AI)で自動運行させ、育成状況の悪い場所に農薬や肥料をピンポイントで散布するスマート農業の実証実験を実施すると発表した。AIは画像などから農作物の生育状況を判断、人流分析技術を応用して、カメムシなどの病害虫の発生も予測する。準天頂衛星「みちびき」を活用し、ドローンを運行する際の誤差は1メートル以下になるという。

 実証実験は今月から2021年3月までの2年間、福島県南相馬市にある8ヘクタールの水田で実施する。目標は作業時間の3割減、収量の3割増。汎用性を高め、2年後のサービス開始を目指す。準天頂衛星の対象エリアとなっている東南アジアなどへの海外展開も視野に入れる。

 温暖化の影響で作物の生育期間が早まったり病害虫の発生地域が変わったりと熟練者でも想定できない事態が生じている。ITで生産現場が抱える課題解決への期待が高まっている。

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