5時から作家塾

腕時計型から靴、そしてイヤホンへ 広がるウエアラブル市場 (2/3ページ)

岡真由美

 靴の中敷、いわゆる「スマート」インソールを開発しているのがデジソールだ。同社は数年前より、スマートフォンのアプリと連動させることにより、歩数カウントや消費カロリーの計算、さらに発熱させて足を暖めるなどの機能を備えた、様々な靴の中敷(インソール)を提供している。そして今年はさらに機能を進化させ、自転車愛好家向けの「デジットソールランプロファイラーサイクリング」を発売した。GPSを使ったスピードや走行距離の測定に加え、ペダリングテクニックの分析、筋肉を強くするための計測と分析、疲労部位の特定と分析による怪我のリスクの解析まで行えるという。つまり自転車をこぐ人の足の裏から様々な情報を収集、そのデータをBluetoothでスマートフォンに送信、アプリで解析するのである。同インソールはクラウドファンディング経由で日本でも販売中だ。

 生体情報を計測可能なインソールやスマートシューズについては、ほかにも開発に取り組んでいる企業がいくつもある。たとえばアシックス、パナソニック、神戸大学は、靴底のセンサーによって走行距離などの運動データを収集するだけでなく、振動により発生する圧力を電力に変換する発電素子を靴の中に入れることで、電池のいらないスマートシューズを共同開発している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus