金融

光る中小の海外展開後押し 国際協力銀が地銀と提携加速

 国際協力銀行(JBIC)が地方銀行と提携し、きらりと光る技術を持つ中小企業の海外事業展開を後押しする事業を加速させている。提携先は平成30年12月に結んだ横浜銀行や静岡銀行をはじめ、30年度末までに10行を突破した。超低金利や競争激化で収益が低迷する地銀には、海外向け融資の需要を掘り起こす狙いがある。

 電力や鉄道など海外の大型インフラ事業への参画が注目されがちだが、生え抜きで初のトップとなった前田匡史総裁の下で、日本経済の競争力の源泉として中小企業を支援する体制を強化。海外展開や企業の合併・買収(M&A)の資金として、外貨建て融資を機動的に行っている。

 31年3月には愛知銀行と提携。日活電線製造(名古屋市)のインドネシア法人に対し、共同で約363万ドル(約4億円)を融資した。

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