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VWゴルフ“究極のGTI”試乗 「パフォーマンス」の名はダテじゃない (4/4ページ)

SankeiBiz編集部

 実際に速度を上げてもグイグイと切り込んでいくコーナリング性能、4輪がピタリと路面に吸い付くスタビリティ、高速道路での高い直進安定性など、どの速度域でも高い操安性を発揮する。カチッとしたボディ剛性の高さはドイツ車ならでは。足回りは硬めで路面の状況がダイレクトに伝わりやすい。五感を揺さぶるターボの咆哮や「バフォン! バッフォン!」と鳴り響くブリッピング音など、一つひとつの操作に対して様々な音階のサウンドが畳み掛けてくる。刺激が止むことはないのだ。

 このように卓越したスポーツ性能の高さがGTIの最大の魅力なのだが、「ノーマル」「コンフォート」「エコ」モードを選択すれば、しっとりとした走りを披露する。DSGは低回転でも不快な揺さぶりは見られず、足回りの味付けや発進加速フィールには柔らかみがある。サウンドもまろやかになるなど、全体的に角が取れた走りは快適かつ上質だ。ラゲージスペースは実用性のある380リットル。派手に飾りすぎないスタイリングは普段使いにも全く違和感がない。だからこそ、冒頭のように、スポーツを主張しすぎない風貌と、「パフォーマンス」の名にふさわしい爆発的なパワーとのギャップの大きさに圧倒されてしまったのだ。GTIはハッチバックという非常に実用的なカタチをした“スポーツカー”だった。次世代モデルの登場が待ち遠しくなってきた。


《ヒトコト言わせて!》

 フォルクスワーゲン グループ ジャパン広報部・山神浩平さん「1976年に初代『ゴルフGTI』が欧州で登場して以来、スポーツ性能に加えて、日常での使い勝手を両立させてきたGTIシリーズは、『ポロGTI』『up! GTI』とラインアップを広げてきました。『ゴルフGTIパフォーマンス』は、スポーツチューンされた足回りやよりハイパフォーマンスなエンジンによってパワフルな加速や俊敏なハンドリングが味わえ、さらに専用19インチアルミホイールを装着し、視覚的にも特別な“GTI”を感じられる人気の本格スポーツモデルです。ぜひご試乗されて、フォルクスワーゲンの魅力の一つである『走る楽しさ』とその楽しさを支える最新のテクノロジーに触れていただければと思います」

【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。アーカイブはこちら

主なスペック(ゴルフGTIパフォーマンス)

全長×全幅×全高:4275×1800×1470ミリ

ホイールベース:2635ミリ

車両重量:1430キロ

エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ

総排気量:2.0リットル

最高出力:180kW(245ps)/5000-6700rpm

最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1600-4300rpm

トランスミッション:7速DSG

駆動方式:FF

タイヤサイズ:225/35R19

定員:5名

燃料タンク容量:50リットル

燃料消費率(JC08モード):14.0キロ/リットル

ステアリング:右

カラー:ダークアイアンブルーメタリック

車両本体価格:465万9000円

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