経済インサイド

日本興亜がなくなり損保ジャパンへ 「長すぎる社名」短縮の背景 (3/3ページ)

 しかし、金融庁が定める保険業法によると、保険会社は社名に生保会社、損保会社であることを示す文字を使用しなければならない決まりがある。文字として規定されているのは、「生命保険」「火災保険」「海上保険」「傷害保険」「自動車保険」「再保険」「損害保険」で、保険を生業とする事業会社はこれらの文字のいずれかを社名に入れないとならないのだ。

 当初は損保ジャパン日本興亜については「SOMPOジャパン」のような表記にする意向もあったようだが、「保険業法の規定に反する」との理由で却下された。そうなると損保の事業会社はこれまで通り「損害保険」、生保は「生命保険」の文字を利用することが社名を決める際の必要条件となった。

 今回の社名変更ではこの条件に加え、「ブランディング」「認知度」「顧客目線」の観点を入れることに重点が置かれた。最終的には、新聞などの表記ですでに「損保ジャパン」や「SOMPO」と省略されていることなどが判断材料となり、「損害保険ジャパン」「SOMPOひまわり生命保険」の名称が採用された。

 損保大手では東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険といった、他業種に比べ長い社名がいまだ存在する。その背景には相次ぐ再編に加え、保険業法上の制約という因習のような条件がのしかかっているのである。(西村利也)

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