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オーシャンスパイラル、21年から海中遊覧サービス 日本・海外で同時展開

 海中旅行という新たなエンターテインメントの創出を目指すオーシャンスパイラル(東京都港区)は2021年春に、シーバルーン(海の気球)と呼ぶ潜水装置を使った遊覧サービスを日本と海外で同時に立ち上げる。当初は海外で先行し日本は23年を予定していたが、日本発で世界初のビジネスを提供できる環境が日本でも整うと判断、前倒しを決めた。沖縄県が候補地として有力だ。

 その後、関東、関西でも導入地の検討を進め提案していく。海外ではタヒチ、マレーシア、モルディブが高い関心を示しており、現地の政府・企業などと近く、導入に向けた本格的交渉に入る。

 シーバルーンは最大50人利用可能な母船と5人乗りの潜水ユニットで構成。既にコンセプト設計を完了し、設計の最終段階に入っている。今夏から製造に乗り出し、20年末の初号機完成を予定。3カ月から6カ月の運用テストを経てサービスの提供を始める。

 初号機の導入地は日本と海外の2拠点を考えており、今年7月にも決定する。

 母船ではパーティーやイベントなど快適なクルーズを楽しめる。母船からワイヤでつり下げられる潜水ユニットはアクリル製で透明な球体。深度100メートルまでというスキューバダイビングでは到達できない水深で、海洋生物や沈没船、海中の地形などを見ることができる。

 マーケットは世界中に広がるダイビングスポットを想定。初号機完成後は導入エリアを増やすため、海の観光資源化を目指す東南アジアやインド洋、中東など世界各地のリゾート地にアプローチ。ホテルやクルーズ会社、レジャー事業会社などと連携し、5年後の25年には30機態勢でビジネスを展開し、57億円の売り上げを目指す。

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