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野村総合研究所 デジタル追い風、海外で2割稼ぐ (1/2ページ)

 野村総合研究所・此本臣吾社長に聞く

 --2022年度までの中期経営計画が始動した

 「期間中の4年間で景気の山、谷はあるだろうが、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル技術を活用したビジネスモデル変革)に取り組まなければ生き残れない。まだまだやり切れていない企業は多く、根強い需要があるので今後もDXの追い風が吹く。また過去3年間で10億円以上の仕事をもらった顧客が増え、成長を支える裾野が広がった。われわれにとって成長ドライバーになる。22年度には連結で売上高6700億円以上、営業利益1000億円を目指す」

 --1000億円という海外売り上げ目標は

 「主力のオーストラリアは事業基盤を整えたので追加投資を行い、20年度をめどに現地ITサービス企業でトップ10を目指す。そのためには600億~700億円の売り上げが必要になるのでM&A(企業の合併・買収)を考えている。競争が激しい北米ではデジタル領域における高付加価値IP(知的財産)を獲得、日本でのビジネスにも生かしたい」

 --海外の比重が高まっていくのか

 「現状の海外売上比率は1割強。これではドメスティック(国内)企業で、グローバルビジネスを展開する企業に脱皮するには2割は必要。22年度までの中計では間に合わないが、次期中計での達成に向けアクセルを踏み続ける」

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